ハム矢野 引退試合で代打クリーンヒット ファン涙…ナインと抱擁「みんなの思いが…」

[ 2018年10月10日 20:48 ]

パ・リーグ   日本ハム5―4ロッテ ( 2018年10月10日    札幌D )

<日・ロ>7回2死一塁、代打の矢野は安打を放ち、ベンチに向かって一礼(撮影・高橋茂夫)
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 今季限りでの現役引退を表明している日本ハム・矢野謙次外野手(38)が10日、ロッテ戦(札幌ドーム)の7回に現役最終打席となる代打で登場し、左前打を放った。

 1点リードの7回2死一塁で4番・近藤に代わって代打で登場。追い込まれたものの、ファウルで粘り、唐川の7球目をきれいに左前に運んだ。大歓声の中、ベンチに向かって一礼し、右手を突き上げる姿にファンは涙。大田らナインと抱擁し、ベンチへ戻った。

 「ハルキ(西川)から始まったイニングで、タイシ(大田)がヘッドスライディングをしてセーフになって…。翔(中田)は凡退して、すれ違いざまに“すみません”と言ってくれて。みんなの思いが伝わって、うれしかったですけれど、そういう思いを消そう、消そうと思って打席に臨みました。結果、ヒットになって良かったです。いい場面でお膳立てしてくれた監督、コーチの方々、チームメート。みんなに感謝します」とコメントした。

 02年ドラフト6巡目で巨人に入団。06、07年にはともに自己最多の103試合に出場したが、主に代打の切り札として活躍した。15年途中にはトレードで日本ハムに移籍。移籍直後の出場3試合で2度もお立ち台に立つなど新天地でも勝負強い打撃で存在を示した。

 日本ハムは5―4で勝利し、試合後には引退セレモニーが行われる。

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