落合博満氏、パワハラ問題語る 根絶は「何十年とかかる」「小さい組織から地道にやるしかない」

[ 2018年9月2日 22:39 ]

落合博満氏
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 野球評論家の落合博満氏(64)が2日放送のNHK「サンデースポーツ」(日曜後9・50)に出演。スポーツ界のパワハラ問題について言及した。

 番組では体操女子リオデジャネイロ五輪代表の宮川紗江(18)が日本体操協会の塚原千恵子・女子強化本部長(71)と夫の光男副会長(70)からパワハラを受けたと訴えている問題を取り上げた。

 大越健介キャスターが「監督として指導者として暴力は許さない立場であったと。そう捉えてよろしいですね」と尋ねると、落合氏は「はい。2003年の秋に監督に就任して全員を集めた時に“何があっても暴力をふるったらユニホームを脱がせるからな”と伝えた。監督だろうが、選手だろうが、コーチ、スタッフにそういう人が出てきたら一発でアウトですよと」と答えた。

 チーム内で考えが浸透するまでは「5年かかりました。何千、何万人いるわけではなく、120人くらいの所帯ですよ。まさか5年かかるとは思わなかった。“本当にこの監督やコーチは(暴力を)やらないんだな”と選手に自覚してもらうのに5年でした」と明かした。

 暴力、パワハラ問題をなくすためには「小さいところからです。体操界という大きなところではなくてね。大きな組織ではなく、その中にある小さな組織のところから地道にやっていくしかない」と持論を展開。今回の体操界の問題は「事実関係が全くわからない。暴力を受けた側が告発するなら分かるのですが、そうではないから分からない」と難しい問題だとした。

 暴力、パワハラの根絶は「これは何十年とかかると思う。(パワハラ、暴力が)絶対にありませんといえる時代は、私が生きている間には訪れないと思っていた方がいい。それだけ時間がかかる難しい問題だと思います」と語った。

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2018年9月2日のニュース