無安打投球続けるソフトB・嘉弥真 好調の秘訣は「日々、野球を楽しむ」

[ 2018年8月26日 10:00 ]

ソフトバンク・嘉弥真
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 ソフトバンクの7年目左腕・嘉弥真が、左キラーとして抜群の安定感を見せている。8月25日現在、51試合に登板し、2勝1敗18ホールド、防御率1・07。好調の秘訣には「日々、野球を楽しみながらやっていること」を挙げる。

 試合の中盤以降、勝敗を左右する大事な局面が持ち場。「10球くらい投げれば肩はできる」とブルペンでは短時間で仕上げ、マウンドに向かっている。7月22日の日本ハム戦(札幌ドーム)で近藤に中前打を許してから、8月24日の西武戦(ヤフオクドーム)まで、打者28人に対して被安打は0。与えた四球も2つだけ。先発投手ならノーヒットノーラン級の快投だ。

 沖縄・石垣島出身。疲れが溜まる夏場には「塩分と黒糖の成分が入った粉末を毎日、練習中に飲んでいます。後は、甘い飲み物を飲まないように気をつけていますね。余分な水を飲みたくなっちゃうから」と体調管理に気を配っている。

 今季の嘉弥真を支えるのは、シュート。左打者の内角を攻めることで、得意球の外角スライダーが効く。工藤監督は「左打者のインコースに投げ切れている。あれで打者には内角を意識付けできている」と分析する。

 シュートに手応えを掴んだのは昨季途中だった。解説で球場を訪れていた大野豊氏とシュート談義する機会があり、アドバイスをもらった。そこから人差し指と中指を揃える握りを、少しだけ広げて投げるようになった。「投げ方とか握りを教えてもらって、いろいろと試して今の握りになった」と、自信を持って胸元をえぐっている。

 チームにとって貴重な左キラー。無安打投球は、どこまで続くか。(記者コラム・川島 毅洋)

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