高知商・乗松“変則1本足打法”で2安打4打点「差し込まれないようゆったりと」

[ 2018年8月6日 12:15 ]

第100回全国高校野球選手権大会第2日1回戦   高知商14―12山梨学院 ( 2018年8月6日    甲子園 )

<高知商・山梨学院>4回2死一、二塁、高知商・乗松は中越えに3点本塁打を放つ(撮影・北條 貴史)
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 高知商の3番・乗松龍之介捕手(3年)が、長〜く足を上げる独特のフォームから一発を放った。4回2死一、二塁。山梨学院大付の左腕・垣越から3ラン。足の上げ方同様に、滞空時間が長いアーチだった。

 「真ん中に入ってきたストレートを打ちました。感覚はなかった。センターフライかと思いました」

 最終的に14―12という乱打戦になった試合。だが、この時点では、7―1とリードを広げる効果的な3ランだった。

 投手が投球動作に入とうか、というタイミングで足を上げ始める。ある打席を測ると、4秒近くもあった。世界の本塁打王、王貞治さんのように高くは上げない。並の高さ。乗松の場合は“長く”がテーマだ。

 「差し込まれやすいタイプ。そうならないようにゆったりとタイミングを取れるようにしています」

 早くトップを作って投手に対応するこのフォームが誕生したのは5月。県内の試合で、突然ひらめいたという。

 「ホームランを狙って打席に入ったら、自然にその足の上げ方になって、ホームランが打てました。だから、あ、これやって」

 ちょっと変わった打ち方の高校球児は、全国津々浦々にいる。それも高校野球の魅力の一つ。高知商には変則1本足打法の乗松。6回にも適時打を放ち、4打数2安打4打点と大暴れした。打順が回ってくるのを待ち遠しく感じさせる強打者だ。

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