【南埼玉】大宮東 開幕戦制す、エース島村がV打に9K完投勝利

[ 2018年7月7日 19:31 ]

第100回全国高校野球選手権記念 南埼玉大会1回戦   大宮東2―1川越西 ( 2018年7月7日    大宮公園 )

<大宮東・川越西>開幕戦で完投勝利の大宮東・島村(撮影・島崎 忠彦)
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 7日、大宮東が接戦をものにし開幕戦を制した。

 エースの島村大樹(2年)が投打で活躍した。初回に先制を許しても、「開幕戦の雰囲気に飲まれた。それでも、周りの声かけで開き直ることができた」。4回の1死満塁、7回の無死三塁など、ピンチが続いても気迫で抑え、9回を7安打1失点9奪三振で完投勝利を挙げた。

 打撃でも、1―1の8回2死三塁から「つないでくれた3年生の山本さん(山本絢斗捕手)を返したかった」と外角のチェンジアップを叩いて決勝の左前適時打で勝負を決めた。

 島村の野球人生は小学2年生から。所属した春岡スターズで、父の島村正行さん(51)がコーチを務め、二人三脚で野球に向き合ってきた。この日、スタンドで息子を応援した正行さんは「普段はおっとりしてるんだけど、頼もしくなったな。昔から仲間思いの子だったから」と感慨深げだった。

 島村の帽子のツバには“仲間”と刺しゅうがされている。大宮東の先発メンバーは、打てない打線を見かねた河西竜太監督の大改革で1、2年生がほとんど。3年生の多くはベンチやスタンドだ。それでも島村は、「最後は3年生が頼りになる。今までの恩返しがしたい。1日でも長く先輩と野球がしたい」と力を発揮した。仲間の力で28年ぶりの甲子園出場を目指す。

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2018年7月7日のニュース