100回大会は「レジェンド始球式」ゴジラ、桑田、大魔神ら連日登場

[ 2018年7月7日 05:30 ]

松井秀喜氏
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 日本高野連は6日、第100回を迎える全国高校野球選手権大会(8月5日から17日間、甲子園)の記念事業の一つとして、夏の甲子園大会で活躍した元球児による「甲子園レジェンド始球式」を開催すると発表した。開幕日に登場する星稜(石川)出身で、巨人、ヤンキースなどで活躍した松井秀喜氏(44=ヤ軍GM特別アドバイザー)を皮切りに、18人のレジェンドが毎日登場する。

 夏の甲子園で輝いた18人のレジェンドが、記念すべき100回大会に花を添える。日本高野連の竹中雅彦事務局長は、今回の「甲子園レジェンド始球式」を行う理由として「レジェンドを招いて功績を知ってもらい、次の100回に向けて、また頑張っていこうということ」と説明した。

 8月5日、怪物スラッガーとして甲子園を沸かせた松井秀喜氏の一投から始まる。関係者は「今でも語り継がれる5打席連続敬遠などファンの記憶に焼き付いており、その後も日米の野球界で活躍されたのでふさわしいと思う」と開幕日に選んだ理由を明かした。

 15日の終戦記念日には、1県1代表制以前の沖縄の高校として初めて代表決定戦を制して出場した安仁屋宗八氏が登場する。20日の準決勝では、PL学園(大阪)で夏2度の優勝を果たし、巨人でもエースとして活躍した桑田真澄氏、さらに「大魔神」と呼ばれ、日米球界で活躍した佐々木主浩氏(宮城・東北出身)が登板する。

 そして決勝戦。1969年夏の決勝戦で、延長18回引き分け再試合の死闘を演じた三沢(青森)の太田幸司氏と松山商(愛媛)の井上明氏がダブル登板する。レジェンドを代表して会見に出席した太田氏は「あれから49年たつが、甲子園の決勝マウンドに立てるのは非常に光栄だし、楽しみ。これからの100年に向け、新しいスタートとなる大会になってほしい」と語った。

 始球式は、エスコート役の子供たちとともにマウンドへ上がる。ユニホーム姿ではなく、2015年夏の開幕戦で始球式を行った王貞治氏と同様に、白いスタッフシャツで統一される見込みだ。レジェンドの登板日は決まっており、雨で試合が順延になっても基本的に変更されないが、太田氏は「決勝戦だけは何日延びても投げたい」と意気込んだ。年代や地域性を考慮して選ばれたレジェンドの姿は、高校野球ファンの記憶を呼び覚ますことになりそうだ。

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2018年7月7日のニュース