メッセ 連敗止めた9勝 今季4度目“ストッパー”「最高だよ」

[ 2018年6月27日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神4―0DeNA ( 2018年6月26日    横浜 )

<D・神>2回無死、メッセンジャーは中川大のゴロを背面キャッチ(撮影・岩崎 哲也)
Photo By スポニチ

 全身から感情を爆発させた。3―0の8回2死一、三塁で阪神・メッセンジャーは宮崎と対峙。3ボールとなったが、慌てない。フルカウントまで持ち込むと、最後は真ん中低めに沈み込むカーブでバットに空を切らせた。

 「カーブをあまり使っていなかったので、良い球になると信じて投げた。最高だよ」

 直前の打者、筒香に対する真っ向勝負が伏線にもなった。1死一、二塁。一発同点の場面でカウント2―2から内角直球勝負で中飛。次打者・宮崎の打者心理にも影響を与えたに違いなかった。

 「要所を締めることができた」と話すように粘った。初回2死一、二塁をしのぐと、最大の難局は4回。三塁・鳥谷の失策などで1死一、三塁とされたが、中川大、嶺井を連続三振に。チームが貧打に苦しむだけに1点もやりたくないケースで最良の結果を出した。

 コンビを組んだのは今季登板全試合で先発マスクを被っていた梅野ではなく、16年9月24日の中日戦以来となる原口だった。「良いリズムで投げられて、違和感はなかったよ」。前回は原口が先制弾を放ち、自身は3安打完封勝利。その良縁は、今宵も健在だった。

 8回終了時点で123球に達したため完封はお預けとなったが6安打無失点。金本監督の「(続投は)もう、8回も行けるなと思って。できたら完投してほしかったけどね。ちょっと球数が増えたから代えましたけどね」という言葉からも信頼の高さがうかがえる。

 DeNA戦は今季、4戦4勝で31イニングを投げ失点わずか2で防御率0・58。「それ(連敗は)は考えないようにしていた。自分の仕事をするだけだね」と振り返ったが、今季はチーム連敗中で登板した試合は4戦目だが、すべて勝利に導く連敗ストッパー役となっている。3年連続2桁勝利に王手をかける9勝目は、エースの名にふさわしい1勝だった。(森田 尚忠)

続きを表示

2018年6月27日のニュース