広島 球団史上初3戦連続2桁得点 5発14点!巨人と今季最大6.5差

[ 2018年6月27日 05:30 ]

セ・リーグ   広島14―5巨人 ( 2018年6月26日    マツダ )

<広・巨>ヒーローインタビュー後に飲料水をかけられる松山(左)とフランスア(撮影・荻原 浩人)
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 広島は26日の巨人戦に今季最多に並ぶ5本塁打14得点で完勝し、球団史上初の3試合連続2桁得点を記録した。リーグ戦再開後は4連勝へ伸ばし、2位・巨人に今季最大6・5差をつけた。

 初回に4点を取られようと下を向く気配すらなかった。劣勢をはね返した3試合連続2桁得点。緒方監督も満足そうにうなずいた。

 「ビハインドになっても今日もしっかりと反撃してくれた。野手の頑張りは大したもの」

 初回は3四死球で得た1死満塁から松山が鍬原の内角低めのスライダーを振り抜き、右翼席中段へ。打った瞬間に確信してバットを放り投げた会心の7号は初の満塁弾。わずか1安打で4点差を追いつき、「逆転の広島」のスイッチを入れた。

 「本当にうれしかった。初回だったし、何とか返せると思っていたし、いい仕事ができた。今年一番の当たり。勝手に反応して完璧な打撃だった」

 再び勝ち越された直後の3回には先頭の丸が鍬原の直球を右中間席へ打ち込み、すぐ同点。無死三塁から松山が左中間へ勝ち越し二塁打を放った。

 初めて優位に立っても攻め手は緩めない。なお1死二、三塁からは代打攻勢を仕掛けて会沢が中前へ2点適時打、バティスタが中堅左へ11号2ランを運んで一挙6得点を完成。3回までで2桁得点に乗せた。3回までに5失点していたバッテリーを見切った緒方監督の采配も決まった。

 7回には丸が左翼席へ13号。最近5試合で6発の量産に手応えをにじませた。「初回だったし、攻撃陣も1点ずつ返していこうと思っていた。ホームラン打者ではないし、芯でしっかり捉えられているということだと思う」。7勝11敗の苦戦だった交流戦を終え、リーグ戦再開後の4連勝で14日ぶりに貯金10を回復。殊勲の5打点を挙げた松山は「交流戦も点は取れていたし、(投打に)カバーをしあいながらやる」と一丸を強調した。2位には今季最大の6・5差。圧倒的な攻撃力を見せつけ、独走再開へかじを切った。(河合 洋介)

 《プロ野球記録は4戦連続》広島が23日阪神戦から11→11→14得点。チーム3試合連続2桁得点はソフトバンクが14年6月4日巨人戦から7日広島戦で記録して以来で、広島では球団史上初めてだ。27日巨人戦で51年巨人、98年ダイエー、03年日本ハムがマークした4試合連続のプロ野球記録に挑む。

 《プロ初の満塁本塁打》松山(広)が初回にプロ初の満塁本塁打。24日阪神戦では鈴木が満塁弾を記録し、広島の2戦連続満塁弾は98年6月30日、7月1日横浜戦での江藤、町田以来20年ぶりとなった。3戦まで伸ばすと91年5月9〜14日に小早川、野村、植田が放って以来となるがどうか。

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