慶大 明大に連勝なら秋春連覇 19日から東京六大学第6週

[ 2018年5月18日 19:10 ]

 東京六大学野球春季リーグ戦第6週は19日から慶大―明大、法大―早大の2試合が行われる。

 注目は勝ち点3同士で激突する慶大―明大の一戦。優勝争いはこの2校に絞られており6勝1敗の慶大は明大に連勝すれば2季連続優勝が決まる大一番となる。

 慶大は絶対的なエースは不在ながらチーム防御率が1・45と安定。菊地恭志郎(4年=慶応志木)と中継ぎの高橋佑樹(3年=川越東)が2勝、高橋亮吾(同=慶応湘南藤沢)津留崎大成(同=慶応)が1勝ずつを挙げ、誰が投げても試合を作っている。立大の溝口智成監督は「慶応の投手はみんな質が高い」と評するように完投は考えず、与えられたイニングをしっかり抑えている。

 この投手陣を援護する打線はチーム打率・306とよく振れている。繋ぎ役の2番を務める主将・河合大樹(4年=関西学院)の・414を筆頭に4番の郡司裕也(3年=仙台育英)が・357、今季からレギュラーを獲得した5番の嶋田翔(2年=樹徳)が・346の8打点とチャンスに強い所を見せている。下位打線もしぶとくバランスがとれているのが慶大だろう。

 一方負けられない明大は打線がウリ。チーム打率が・326と驚異的な数字。1番の佐野悠太(4年=広陵)から8番に入る投手の森下暢仁(3年=大分商)まですべて3割以上。佐野・364、吉田有輝(4年=履正社)・389、渡辺佳明(同=横浜)・387、逢沢崚介(同=関西)・310、越智達矢(同=丹原)・355、森下智之(同=米子東)・444、高瀬雄大(同=長崎西)・375、森下暢・500。越智が10打点、投手の森下暢は登板したすべての試合で打点をマークして8打点はチーム2位とバットでも貢献している。立大戦で控えに回った一塁の平塚大賀(4年=春日部共栄)も・333をマークしている。

 投手陣は森下暢が3勝、伊勢大夢(3年=九州学院)の両右腕が軸。森下暢は立大3回戦でリーグ初完投。大きな自信をつけた。救援陣も右の竹田祐(履正社)左の磯村峻平(中京大中京)の両1年生の存在は大きい。竹田が4試合、磯村は5試合に登板して経験を積んだ。

 慶大は明大戦のあとは早慶戦まで一週空くため投手陣総動員で抑えにかかりそう。明大は第5週の立大、今週の慶大、次週の法大と3週連続でカードがあり投手陣の疲労度も気がかり。慶大投手陣と明大打線が勝負のカギだが、明大は特に初戦が大事になる。

続きを表示

2018年5月18日のニュース