大谷、自然体の米国生活が好影響 ぶらっと買い物、異国料理に舌つづみ

[ 2018年5月18日 10:00 ]

水原通訳 I REPORT

会見で満面の笑みをこぼす大谷(右が水原通訳)
Photo By スポニチ

 開幕して1カ月以上がたちました。指のマメや左足首の軽い捻挫などのアクシデントもありましたがチームも、翔平も、良いスタートが切れたのではないかと思っています。

 翔平は選手の輪に自ら飛び込んでいっていますね。よく英語やスペイン語を選手に聞き、自分のものに。先日は内野手のジェフリー・マルテに「ダメ ルー」というスペイン語を教わっていました。英語の「what’s up(よう、元気?)」に近く、フランクなあいさつ。選手の輪の中で翔平がいきなりそう切り出すものだから、みんな爆笑でした。

 こっちに来て感じるのが、周りを気にせず伸び伸びとできていること。球場を出てもそう。ぶらっとショッピングモールに買い物に行ったり。周りも存在に気付きますけど、こちらの人は基本プライベートを尊重してそっとしてくれています。

 外食も日本では個室中心だったと思いますが、そこも気にせず現地の店へ行き、どんな料理でも食べます。メキシコ料理店でタコスやブリトーを頬張り、5月のデンバー遠征ではブラジルのシュラスコステーキに挑戦。おいしいお肉が次々と来て喜んでいました。彼は和食が恋しいとか絶対に言わない。過去の日本人大リーガーの方々は食事面で苦労された方もいらっしゃると聞きますが、その心配はないでしょうね。むしろ、進んでこちらの食べ物を喜んで食べています。

 米国生活をいろんな意味で、前向きに楽しんでいると感じます。そこがプレーにも良い面として出ているのではないでしょうか。 (エンゼルス通訳)

 ◆水原 一平(みずはら・いっぺい)1984年(昭59)12月31日生まれ、北海道苫小牧市出身の33歳。6歳まで苫小牧市で過ごし、91年から和食料理人の父・英政さんの仕事の関係で米ロサンゼルスに移住。高校までサッカー部とバスケットボール部に所属。大学卒業後、岡島秀樹(レッドソックスなど)の通訳を経て、13?17年日本ハムの通訳。今季から大谷の通訳としてエンゼルスに所属。

続きを表示

2018年5月18日のニュース