将来が楽しみ!2メートル左腕・今西、目指せ早大の“ビッグユニット”

[ 2018年5月10日 12:13 ]

<早大・立大>8回に登板し無失点の好投を見せた早大の長身左腕・今西
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 東京六大学野球春季リーグ戦は第4週を終了、慶大が勝ち点3を挙げ頭一つリードしている。

 個人に目を移すと、今季も将来楽しみな選手が多く出場している。一番手は早大の2メートル左腕・今西拓弥(広陵)。先週の東大戦でリーグ初勝利を挙げた。広陵時代は控え投手で早大進学後に徐々に力をつけてきた。

 武器は2メートルから投げ下ろす147キロのストレートと変化球。春先脇腹を痛めて出遅れたがリーグ戦は中継ぎとして結果を出している。戦前の記録がないためわからないが、2メートルの選手は記憶にない。まだ体重が87キロと線が細く迫力不足は否めないが、今後成長すればどこまで伸びるか楽しみ。メジャーでサイ・ヤング賞を5回獲得、2メートル08の長身左腕ランディ・ジョンソンのように早大の“ビッグユニット”になれる可能性を秘めている。

 「なかなか太らないんですが、食事と練習でもっとたくましくなりたい。今は与えられたところで結果を出していきたい」と、いずれは先発を任せられる投手を目指している。

 中学時代にすでに1メートル98近くあり「当時はすれ違う人に“デカい”と指を差されたりしていやだった。でも今は自分の長所なので、これを生かしていきたい」と話した。奈良から自分の意思で広陵に進学。まだ体が成長期で制球が不安定、球速も遅くエースにはなれなかった。その悔しさを大学で晴らすつもりだ。

 1年生では立大の川端健斗(秀岳館)明大の磯村峻平(中京大中京)の両左腕に早大の徳山壮磨(大阪桐蔭)のU18日本代表トリオがすでに初勝利をマークした。

 ともに140キロ台中盤のストレートに変化球も及第点。同じU18の法大・三浦銀二(福大大濠)も勝ち星こそないものの、キレあるストレートで戦力になっている。

 チームの戦いとともに、若い投手の活躍を見るのも六大学野球の楽しみ。今週は立大―明大、法大―東大の2カードが組まれている。川端、磯村、三浦も登板の可能性があり、自分の目で将来有望な新人を確認してほしい。

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