“ヤングG”が連敗止めた 岡本還した!吉川尚走った!

[ 2018年5月10日 05:30 ]

セ・リーグ   巨人3―1阪神 ( 2018年5月9日    東京D )

<巨・神>初回2死一、二塁、岡本の左前打で二塁走者・吉川尚(右)が生還。捕手・梅野
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 隣に座っていたベンチの荷物を片付け、一緒に引き揚げた。打った岡本と走った吉川尚。若返りを図る巨人を象徴する2人が先制点をもぎ取り、勝った。

 岡本 いいところに飛んでくれて良かったです。(吉川さんの走塁は)ありがたかったです。

 吉川尚 初回に点が入って良かった。(盗塁は)積極的にいった。

 初回2死一、二塁。二塁走者は四球で出塁後、初球で二盗を決めた吉川尚だった。カウント3―0から直球を待った。メッセンジャーのスライダーにタイミングを外されたが「しっかり対応できた」とバットの先でうまく拾う。ボールが左前に転がると、吉川尚が50メートル5秒7の快足を飛ばした。足から本塁に滑り込み、間一髪セーフ。21歳が、23歳を還した。

 東京ドームでは、共に打席に向かう際の登場曲にK―POPを使う。開幕前、昨年の「波乗りジョニー(桑田佳祐)」から、韓国のアイドルグループ「TWICE」の楽曲への変更を考えていた岡本。「(吉川)尚輝さんはたとえマイナーな曲でも分かってくれる」と相談し、最終的に同国の女性グループ「2NE1」の曲に決めた。

 そんな若手2人が開幕スタメンに抜てきされ、全32試合に先発出場する。「初回はいい攻撃ができた」と高橋監督も称える攻撃で、負ければ借金生活に戻るチームの連敗を2で止めた。岡本の胸には「“巨人は若手が出てこない”と言われるが、嫌ほど分かっている。もう言われないようにしたい」という思いがある。  (神田 佑)

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