西武、雄星&多和田快挙なるか 2投手が4月5勝なら球団62年ぶり

[ 2018年4月28日 05:30 ]

笑顔でダッシュをする菊池(中央右)
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 首位を快走する西武が、28日からの楽天戦(メットライフドーム)で歴史的記録に挑む。エース・菊池雄星投手(26)が初戦に先発し、開幕戦から先発で5戦5勝の球団新記録を狙う。29日の2戦目は開幕4連勝中の多和田真三郎投手(25)が登板。4月までに2投手が5勝を挙げれば、球団では62年ぶりの快挙となる。

 西武特急は記録ラッシュで速度を上げていく。62年ぶりの球団記録に、左右両腕が挑む。西武第2で調整を行った菊池は穏やかな表情で、静かに闘志を燃やした。

 「調子は上向いているというか、いい方向にいっている。(打線の援護もあって)4つ勝てたというのはプラス。次は自分の力で勝てるように、試合をつくっていければいい」

 9連戦の初戦となる楽天戦。エースの左腕には、さまざまな記録がかかっている。チームが勝てば、45年ぶりの球団記録を更新中の開幕からの本拠地連勝が10に。菊池自身が白星を挙げれば、71年高橋明、07年西口(現投手コーチ)を抜き、開幕投手として開幕から先発で5戦5勝の球団新となる。さらに翌29日の多和田も5勝目を飾れば、4月までに2投手が5勝となり、河村久文が5勝、島原幸雄が7勝をマークした西鉄時代の56年以来の快挙だ。

 「多和田にかかわらず、先発みんなで試合をつくりながらいきたいという気持ちが強い」と菊池。この日の練習でキャッチボールの相手を務めた多和田も「自分は負けないように必死についていこうと思ってやっている」と意欲を燃やした。

 ここまでプロ野球タイ記録となる「開幕から7戦連続先発勝利」「5戦連続9得点以上」など、投打に記録をつくりながらスタートダッシュに成功。前夜はソフトバンクに敗れ、連勝は5で止まったが、昨年1勝11敗だったヤフオクドームでの今季初戦で白星を挙げるなど勢いを維持したまま、早くも貯金を2桁の11まで積み上げた。

 菊池は「カード頭をきっちり獲っていけば(勝ち越しを)獲りやすくなる。飛ばしていきたい」と気合十分だ。10年ぶりのリーグ制覇、日本一を目指し、西武特急はゴールデンウイークも突っ走る。 (春川 英樹)

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2018年4月28日のニュース