ドラ1中村奨、痛快マツダデビュー 初打席初安打に緒方監督「大したもの」

[ 2018年3月8日 05:30 ]

プロアマ交流戦   広島―社会人オール広島 ( 2018年3月7日    マツダ )

<社会人オール広島・広島>6回、中村奨は左前打を放つ
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 広島・ドラフト1位の中村奨成捕手(18=広陵)が7日、本拠地で快デビューを果たした。マツダスタジアムで社会人オール広島とのプロアマ交流戦に途中出場し、代打での初打席を左前打を飾るなど3打数2安打。“1軍初実戦”で堂々の結果を残し、緒方監督らにスター候補としての力を見せつけた。

 中村奨は絶好のアピール機会を逃さなかった。6回2死無走者。下水流への代打として登場し、ファンに開放された内野席から大きな拍手で迎えられた。プロ選手として初めて立ったマツダスタジアムでの打席。「ファーストストライクを積極的に振っていくのが僕の持ち味なので」と腹は決まっていた。1ボールからの2球目。真ん中付近の140キロの直球を迷わずに振り抜き、鋭く三遊間を破った。

 「監督の前でアピールできる機会がないので、今日みたいな日にアピールできたのはよかったです。見せてやろうというより、今までやってきたことをしっかりやろうと硬くならずにできました」

 社会人との試合とあって1軍の中堅、ベテラン組はベンチ入りせず別メニューで調整。野手補充として2軍から他の若手とともに呼ばれた。安打で飾った代打出場からDHへ入り、8回1死無走者での2打席目も初球を右翼線へ二塁打を放った。3打席目は空振り三振。3打数2安打で本拠地初陣を終えた。

 1軍に混じった実戦はキャンプを通じて今回が初めて。緒方監督にも「いいものを見せてくれた。ファーストストライクをアジャストして打ったのは大したもの」と強く印象づけた。

 「マツダだったけど、普段と変わらずにいけました。(キャンプ序盤は)自分のスイングが全然できていなかったけど、だんだんとできてきていると思います」

 キャンプ中の3度の練習試合では11打数5安打の結果を出し、3日の2軍教育リーグ開幕・中日戦では15年ドラフト1位の小笠原から2点3塁打を放つなど“実戦派”。1軍参戦は一日限定で開幕2軍が濃厚でも、これから何度もスポットライトを浴びる本拠地で最高のスタートを切った。(河合 洋介)

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