金本監督、5連敗も「関係ない」 捕遊中残り3枠“10番勝負や”

[ 2018年3月8日 08:30 ]

オープン戦   阪神1―3DeNA ( 2018年3月7日    甲子園 )

<神・D>9回2死三塁、中谷が遊ゴロに倒れて試合終了。金本監督(左から3人目)はベンチで渋い表情
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 阪神は攻撃陣が3安打1得点と精彩を欠き、オープン戦開幕からの5連敗を喫した。まだ本番ではない。金本監督は意に介さなかった。

 「全然、関係ない。取ってあるんですよ、シーズン中に」

 2球で追い込まれた打席が13回も数えるなど立ち遅れした印象を残した点に「みんな、ちょっとトップをつくるのが遅い。見逃し三振も、まあ審判が広かったけどね。広いなら広いなりに対応というのも、やっていかないと」と苦言を呈した程度。今は勝敗よりも大事なことがある。開幕へ向けた準備だ。レギュラー未確定の捕手、遊撃、中堅のセンターラインの競争について期限に触れた。

 「開幕を一つのメドとするのであれば(開幕の)1週間前くらいまでですかね。(開幕布陣は)残り2〜3試合になると思うんですけど。まあ、開幕スタメンだからと言って1年間、1人で固定するとは限らない。特に開幕だからという意識はないです」

 オープン戦は24〜26日に京セラドーム大阪で組まれたオリックス3連戦で締めくくり。それまでに開幕オーダーを固めるなら21日のロッテ戦までが競争期間に当たる。「最近だったら高山は“らしさ”を取り戻しているし、長坂も面白い。糸原と西岡もレベルの高い争いをしていると感じます」。9日の中日戦からの10試合が開幕スタメンをかけた「10番勝負」という位置づけだ。

 夜には大阪市内のホテルで開かれた恒例の激励会に参加。出席した約200人の球団、阪神電鉄関係者を前に「一番大きいのは選手たちが優勝したい、勝ちたいという気持ちをすごく持ってくれているので、そこが非常にチームとしての上積みと感じています。強い気持ちを持って、執念を出して戦っていきたい」と言葉に力を込めた。勝敗を数えるのはシーズンが始まってからでいい。(惟任 貴信)

 ≪12球団唯一の未勝利≫阪神はオープン戦開幕から5連敗。オリックスが初勝利したため、12球団唯一の未勝利になった。オープン戦開幕5連敗以上は昨年楽天の5連敗に続くもので、チームでは14年に初戦引き分けの後に7連敗して以来4年ぶり。開幕から5戦5敗となると、2リーグ制の50年以降では54、67、83年の4戦4敗を更新するチームワースト記録だ。

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2018年3月8日のニュース