ダル争奪戦にヤンキース参戦!マーと“夢の2本柱”実現なるか

[ 2017年12月20日 05:30 ]

昨年6月の試合前、談笑するダルビッシュ(左)と田中
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 ドジャースからFAとなったダルビッシュ有投手(31)に対し、ヤンキースが獲得へ調査を進めていることが18日(日本時間19日)、分かった。エースの田中将大投手(29)との夢のローテーションが実現するか注目される。また、同日にはカブスの球団首脳が、ダルビッシュの自宅があるテキサス州ダラスに出向いて交渉。ダルビッシュも通訳を付けず同席した。

 16日にサバシアとの再契約合意が報じられたばかりだが、ヤンキースは手綱を緩めてはいなかった。今オフ、FA市場最大の目玉であるダルビッシュの獲得調査を進めていることを、複数の米球界関係者が認めた。

 ヤ軍は今オフ、ぜいたく税の対象となる年俸総額1億9700万ドル(約222億6100万円)に到達するのを避けたい意向があり、AP通信によれば、現時点の年俸総額は約1億7700万ドル(約200億円)。年平均2500万ドル(約28億2500万円)以上が攻防ラインとなるダルビッシュを獲得しても超過しないよう、現在は余剰戦力の放出を画策中とみられる。

 今季は09年以来のワールドシリーズ進出へあと1勝届かず。田中はポストシーズン3試合で防御率0・90と圧倒したが、ともにレギュラーシーズンでチームトップの14勝を挙げた23歳セベリーノは経験不足を、37歳サバシアは体力的な衰えを露呈した。これらを補うピースとなるのが、ダルビッシュの存在だ。

 右腕は今季終了後「ワールドシリーズに出て活躍したいというのが目標になった」と発言。ヤ軍は世界一を十分狙える位置にいる。さらに期待できるのは田中と切磋琢磨(せっさたくま)することでの相乗効果だ。今季は6月23日にヤンキースタジアムで、メジャーで初めて2人の投げ合いが実現。自身は7回を2安打無失点、田中は8回を3安打無失点と快投し、2歳上のダルビッシュは「互いがいい投球をできたので、引き立て合えたのかな」と話した。

 打線はマーリンズとのトレードで獲得したナ・リーグ本塁打王スタントンとア・リーグ本塁打王ジャッジとの二枚看板。先発陣も田中とダルビッシュの二枚看板となれば、投打に30球団随一の柱ができる。今季世界一のアストロズを筆頭に、ツインズ、カブスなども熱心に動いている争奪戦。ヤ軍が加わることで長期化の様相を呈するとともに、さらにヒートアップしそうだ。

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2017年12月20日のニュース