阪神・桑原、社会貢献活動に意欲 目標は“桑原シート”設置

[ 2017年12月20日 05:49 ]

西宮養護学校を訪問し子供たちと触れ合う桑原
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 阪神の桑原謙太郎投手(32)が、将来的な社会貢献活動への思いを明かした。この日は岡崎、松田と共に西宮市立西宮養護学校を訪問し、児童たちと交流。大車輪の働きを見せた今季のような成績を続けることで、甲子園に児童などを招待する「桑原シート」の設置などを目標にする考えだ。

 桑原の登場に、養護学校の児童も大きな声を出して喜んだ。ダンスや六甲おろしの合唱などで触れ合うと、さらに笑顔があふれた。今季の阪神を語る上で、桑原はなくてはならない存在。養護学校の訪問は初めてという右腕は「よい経験をさせてもらいました」と穏やかな表情で話し、ある夢を語った。

 「将来的に、しっかり活躍して、それぐらいの選手になれるように頑張りたい。1年終わって、来年ダメでしたでは何もない。やれることを頑張りたい」

 桑原の言う「それぐらい」とは社会貢献活動ができる主力選手のことを指す。これまでは無縁に近かったが、主力選手になればなるほど活動の重み、必要性は増してくる。今季は67試合に登板し、4勝2敗39ホールド。これだけの立派な成績が数年続けば、名実ともに主力となる。

 くしくも6日の「新人研修会」で、揚塩健治新社長が「社会貢献活動を一度、考えてみてください」と選手に説いたばかり。球団では社会貢献活動に寄与した選手に対して「若林忠志賞」として表彰しているが、同じ救援投手として活躍した久保田はお手本の存在だ。自身が暮らす大阪・高槻市の少年野球選手を甲子園球場などに招待した通称「久保田シート」を設置するなどして、14年に同賞を受賞している。

 鉄腕としても久保田は目指すべき存在で、桑原は「頑張ってください、と声援も頂いて。こういう場に呼んで頂いて、少しでも頑張りたいと思った」とモチベーションを語った。プロ野球選手は、恵まれない環境の方々に夢や希望を共有してもらうのも使命。「今はまだですが、やれることをしっかり頑張りたい」と、思いを強くした。そのためにも来季は重要。心の片隅に夢を抱き、一流への階段を上る。

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2017年12月20日のニュース