DeNA、CS進出の鍵握る柴田 ラミ監督明かす理由は「やはり守備力」

[ 2017年9月29日 10:00 ]

守備力の評価が高いDeNA・柴田
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 2年連続のCS進出を見据え、DeNA・ラミレス監督が大きな決断を下した。9月25日の阪神戦(甲子園)の試合前の囲み取材で明言した。

 「残りの試合は、柴田を右、左投手関係なくスターティングメンバーとして使っていく。CSでは阪神と対戦することになるので、今のうちに試合に出て慣れてもらうつもりだ」

 今季の指揮官は、二塁だけレギュラーを明言していなかった。これまでは主に右投手が相手の場合は柴田や石川を、左投手が相手の場合は田中浩を先発起用してきた。だが、ここにきてポストシーズンを見据えて23歳を全試合で起用する方針を示した。

 その理由は何か。ラミレス監督はこう説明した。「やはり守備力があるから。彼が守ると投手も安心して投げることができているし、(遊撃の)倉本とのコンビネーションもいい」。スモールボールを好む指揮官にとって、1点を守り抜くために柴田の守備力が必要だと判断した。

 守備は数字では測りきれない部分がある。柴田はどのようなタイプの二塁手なのかを尋ねると、「広島の菊池に近い守備の能力があると思っている」という答えが返ってきた。柴田本人は「菊池さんだなんでとんでもない。恐れ多いですよ」と謙遜したが、国学院大出身の2年目のプレーでチームを救った場面は多くあった。

 9月26日。チームは休日だったが、横浜スタジアムの室内練習場に柴田の姿があった。「僕には休んでいる暇なんてありませんから」と、1人で黙々とマシン打撃を行い、終わるとトレーニングルームに向かった。2年連続のCS進出、そしてポストシーズンへ。勝利への鍵を握るのは柴田かもしれない。(記者コラム・中村文香)

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2017年9月29日のニュース