阪神・北條 併殺打ワースト3 鳥谷押しのけ遊撃定着への課題

[ 2016年12月23日 05:30 ]

雨の中、室内練習場へ向かう北條
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 レギュラー定着を狙う阪神・北條史也内野手(22)が22日、「ゲッツー撲滅」を誓った。

 シーズン終盤は鳥谷を押しのけて遊撃手で出場するなどブレークした今季だが、併殺数はチームで3番目に多い10。大砲タイプならともかく、つなぐ役割を求められる打者だけに、課題克服へ強い決意を口にした。

 「それは自分でも思っていました。後半戦はそんなになかったけど、試合に出させてもらい始めたころはゲッツーが多かったし、そういうのを気にしながら打席に入っていた。金本監督は併殺が少なかった。右と左は違うけど、チームバッティングをしていかないと試合に出られないので」

 この日は鳴尾浜球場でウエートトレーニングなどで汗を流した。プロ4年目で大きく飛躍した年となったが、もちろん、課題も見つかった。その一つが併殺打の多さだ。特に、まだ完全にスタメンに定着していなかった4月から6月までに10個中7個と集中。逆に全試合先発出場した8月以降は1個だけで、修正ができたことには手応えをつかんでいる。

 「後半戦はファウルで粘ったり、そういうことをしているうちに右方向にも打てるようになって減ったのかなと思う」

 昇格したばかりの時にはできなかったが、1軍でもまれる中で身につけていった打席での粘り。それに磨きをかけることで、チームに求められるつなぎの打撃となる。パンチ力も秘めているものの、来季も1、2番を任されることが濃厚。自分の役割は分かっている。一人で2つのアウトを献上するような凡打は、見せるつもりはない。 (山添 晴治)

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