松田 長男の一言で背番号3決断「長嶋さんのように熱く生きたい」

[ 2016年12月23日 05:30 ]

来季から背番号「3」を付けることを発表した松田は「1(ワン)ダホー!」と叫び笑顔
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 ソフトバンク・松田宣浩内野手(33)が来季の背番号を「5」から「3」に変更することが22日、決まった。福岡市内で契約更改交渉に臨み、4年契約の2年目となる来季を1億8000万円増の年俸4億円プラス出来高払いでサイン。当初、今月1日だった交渉日を仕事納めの22日まで延期したのは、背番号変更を決断するまでに時間が必要だったからだ。

 「ずっと5番でという方もいたし、3番を見たいという方もいた。ただ、1年が過ぎて“3はもういいや”という自分はいなかった」

 昨オフに海外FA権を行使。最終的にメジャー挑戦を断念して残留を選んだ。その際、新たなモチベーションとして、退団が決まっていた「平成唯一の3冠王」松中信彦氏がつけていた背番号「3」への変更を希望し検討したが、決断するまでには至らなかった。それから1年が経過。最後は背番号「5」継続派だった6歳の長男の「3でもいいよ」の言葉に背中を押された。

 松田にとっては、同じ三塁手だった憧れの巨人・長嶋茂雄終身名誉監督が現役時代につけた番号だ。「サードといえば長嶋さん。熱い人。人を魅了する。僕も熱く生きたい」。40本塁打を目標に掲げた今季は打率・259、27本塁打、85打点と消化不良。「(チームは)2位で悔しい思いだった。キャリアハイを目指すには何かを変えたい」。思いは背中に宿った。

 来年3月のWBC日本代表にも選ばれた。侍ジャパンでも3番を背負う男は「侍でもホークスでもサードの位置は誰にも渡したくない。小久保監督を世界一、工藤監督を日本一にしたい。2人を胴上げしたい」と意気込んだ。 (福浦 健太郎)

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