球児 4年ぶり背番22復活 リリーフ専念で“火の玉”もう一度

[ 2016年11月20日 05:45 ]

阪神ファン感謝デー ( 2016年11月19日 )

背番号22を披露した藤川

 絶対的守護神として君臨していたころの番号を背負い、阪神・藤川が完全復活に“挑む”。メジャーに移籍する直前に参加した12年以来、4年ぶりのファン感謝デーで、来季から再び付けることになった背番号「22」をお披露目。満員のファンの前で、不本意な成績に終わった今季からの巻き返しを誓った。

 「(球団から)付けるのはお前しかいないと言われた。ファンの方に恥ずかしくない成績を残したい」

 やはり虎の球児の背中には22が似合う。来季から背番号が変更されるのは、上本(4→00)、秋山(27→46)、小宮山(39→59)の計4人だが、他の3人は今季の番号で参加。一人だけひと足はやく、藤川が22を背負うことがいかに特別なことかというのは、球団もファンも承知している。

 4年ぶりのタテジマ復帰となった今季は、先発からスタート。だが、慣れないポジションでは5度の登板で1勝2敗と結果を残せず、5月中旬から中継ぎに回った。ただ、キャンプやオープン戦でも先発転向を視野に調整してきたこともあり、なかなか本来のリズムをつかめず。5月18日の中日戦(甲子園)では復帰後初セーブも挙げたが、43試合の登板で5勝6敗3セーブ14ホールド、防御率4・60に終わり、4位というチーム成績にも「責任を感じています」と話していた。

 藤川が“挑む”のは、22番を背負い、相手打者を黙らせ続けたかつての自分。非常に高いハードルなのは間違いないが、そこに挑戦できるのも自身だけだ。来季は抑えを含めたリリーフに専念する方向。「火の球ストレート」の復活を待ち望む虎党の思いは、しっかりと背中で感じた。(山添 晴治)

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2016年11月20日のニュース