大谷が第6戦で決める!「広島のマウンドはイメージできている」

[ 2016年10月28日 07:10 ]

SMBC日本シリーズ2016第5戦  ( 2016年10月27日    札幌D )

<日・広>6回裏1死、大谷は左中間二塁打を放つ
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 祈っていた。ベンチでは手を合わせた。1―1の9回。延長か、サヨナラか。自分に打席が回ることはないと分かっていたから、日本ハム・大谷はただ願うだけだった。その願いは2死満塁から打席の西川に届く。劇弾をネクストバッターズサークルで見届け、歓喜の輪で最高の笑顔を浮かべた。

 「僕には回ってこなかったけど、何とか打ってくれという気持ち。負けている展開でも、後半にいけるという感触が出ているので勝てた」

 本拠地で3戦連続の「3番・DH」での出場。大谷にとっては二刀流で臨んだ第1戦の敵討ちの舞台だった。広島の先発は1戦目で投げ合ったジョンソン。「8番・投手」だったその試合では2安打したが、6回3失点で黒星を喫した。「独特の間合い。ゆったりとしたフォームで初見だと(対応が)難しい」。それでも6回、カットボールを左中間二塁打。得点につながらなくてもジョンソンからは3安打目。シリーズ通算4本目の二塁打を放った。

 「3戦連続逆転勝ち?凄いですね、やっぱり。そういう力があるということ」。大谷はそう言うと、力強く続けた。「王手なので、この勢いを大事にぶつかりたい」

 再び敵地へ乗り込む29日の第6戦。中6日での先発が濃厚だ。栗山監督は「まだ決めていない」としながら「ここまで来たら思い切り決めにいく」と言った。大谷もその覚悟だ。「何回投げても駄目なのは投手として駄目。1度投げて、広島のマウンドはイメージできている」。王手で臨む敵地のマウンド。1安打完封でリーグ優勝を決めた9月28日の西武戦から1カ月、日本一を決めるマウンドには「二刀流」大谷が立つ。

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2016年10月28日のニュース