インディアンス応援団長、太鼓で鼓舞して43年

[ 2016年10月28日 12:07 ]

最も熱狂的なインディアンスファンとしてスタンドで大太鼓をたたき続けるジョン・アダムズさん
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 【Wシリーズ舞台裏】メジャーの球場ではあまり見られない大太鼓を叩き、チームを鼓舞する。誰もが認めるインディアンスの一番のファンがジョン・アダムズさん(64)。73年から43シーズン、わずか43試合休んだだけで、毎試合左中間席の一番後ろに陣取り叩き続けてきた。

 「よく続いているなって?好きでやっていることだからね。クリーブランドの町を愛していて、今でも楽しんでいるよ」

 自分の席だけでなく、太鼓の分、もう1枚チケットを買う。叩くタイミングは試合開始時や得点圏のチャンス、終盤のビハインド時など。

 球団は長年の応援に感謝し、06年にアダムズさんの首振り人形を作製し来場者に配った。各球団名物ファンがいるが、首振り人形になったのはただ一人。11年4月には応援試合が3000の大台に達し、3日後にパレードを行って祝い、始球式にも起用した。今ではチケットも球団手配となった。

 「今年のチームは先発投手にケガ人が続き、打線も強くはない。正直心配なんだ」とアダムズさん。再び本拠に戻る第6、第7戦で、世界一の太鼓を叩くことを願っている。(奥田秀樹通信員)

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2016年10月28日のニュース