長谷川氏 自前でオリ助っ人育成計画 第1弾は元会社員

[ 2016年10月28日 08:30 ]

オリックスの秋季練習を視察し(左から)T―岡田、駿太と話す長谷川滋利氏
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 11月1日付でオリックスのシニアアドバイザーに就任する長谷川滋利氏(48)が27日、ほっともっと神戸での秋季練習を初めて視察。精通するメジャーの知識や人脈をフル活用し、自前で外国人選手を育成するシステムを構築させたい考えを明かした。

 「新しいシステムを作りたい。広島のアカデミーのようなものをね」

 大リーグでドラフト漏れした選手を募ってトライアウトを実施し、有望株を来日させ将来的な戦力として鍛え上げるという内容で、ドミニカ共和国に設立したカープアカデミーの日本版とも言えるもの。「まずは下(育成枠)からだけどね。海外から連れて来て良ければ春季キャンプ、その後(契約の)サインという形になれば」と展望した。

 一部の計画は既にスタートしている。11月1日からスタートする高知での秋季キャンプに外国人テスト生を数人参加させる方針で、その中の一人、ライアン・エバンス投手(25)は長谷川氏の紹介によるもの。7歳から野球を始め米ユタバレー大卒業後、一度は野球から離れソフトウエアの販売会社に3年間勤務した米国出身の異色右腕。1メートル93の長身で最速148キロの直球とツーシームが武器といい、今月下旬から神戸市内でトレーニングに励んでいる。

 長谷川氏は「今年はエバンス一人だけど、1年後には5、6人連れて来て育てたいね」。今後も新たな試みを発案し、チーム改革を進めていく。(湯澤 涼)

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2016年10月28日のニュース