金本監督お手上げ「力の差、勢いの差」 広島に6カード連続負け越し

[ 2016年8月18日 07:31 ]

<神・広>7回の攻撃前、ナインを集め円陣を組む金本監督(中央)

セ・リーグ 阪神2―7広島

(8月17日 京セラD)
 京セラドームに集結した3万人を超える虎党の大声援も届かなかった。初回に2得点したが、2回以降は0行進。結果的には5安打で実に7試合連続で1桁安打と、またも打線が下火になりつつある。広島には01年以来となる6カード連続の負け越し。これ以上ない屈辱にも金本監督は完敗を認めるしかなかった。

 「力の差ですよ。力の差、勢いの差。見ての通り。力がないんだから力を付けるしかない」

 実力差を露呈した一戦だったが、勝つチャンスはあった。初回、2点を先取しなおも二、三塁とビッグチャンスだったが、今季6打数3安打と福井との相性の良さを買われ先発した今成が三飛。2回にも2死二、三塁で得点圏打率・392とリーグトップを誇る高山が速球を空振りして3球三振。7月23日の広島戦以来となる3番抜てきに応えられなかった。

 「やっぱり追加点よ。2死二、三塁が(1、2回と)2回あったのかな。高山と今成と。やっぱり、あそこで取っておかないと」

 指揮官が敗因の一つに挙げれば、片岡打撃コーチも「もう1本で追加点が取れれば。(福井は)3回以降は低めの良いところに決まりだした。何とか、その前に点を取れれば…というところに尽きる」と悔やんだ。3回以降、2安打ではどうすることもできなかった。

 頼みのクリーンアップも沈黙し高山、福留、ゴメス3人で5三振。福留は2点を追う5回2死二塁で見逃し三振に倒れた。試合の流れ、チームの流れを変えるためには、攻撃陣の奮起が不可欠。残りは30試合。クライマックスシリーズ進出へ、打線爆発を待つ時間は、それほど残されていない。 (山本 浩之)

続きを表示

2016年8月18日のニュース