柳田級だ!大谷 ハマスタで衝撃フリー 場外弾&ビジョン直撃弾4発

[ 2016年6月23日 05:43 ]

フリー打撃で特大弾を連発した大谷

 ダイナミックなスイングではじかれた打球はビジョンの上部へと直撃した。リーグ戦が再開する24日オリックス戦(ほっと神戸)に向け、20日に試合した横浜にとどまり行った日本ハムの全体練習。フリー打撃ですさまじい衝撃音を響かせても大谷は平然としていた。

 「打球を飛ばそうと思って練習はしていない。どういう打ち方をしたら打球は飛ぶのか。そんなことを考えながらやっている。飛ばそうと思っても、ボールは飛ばない」

 昨年6月3日のDeNA戦でソフトバンク・柳田が横浜スタジアムのビジョンにぶち当てる推定140メートル弾を放ち、30センチ四方のLED(発光ダイオード)パネルを破壊。今や伝説的アーチとなっている。フリー打撃とはいえ、大谷もその近い位置にぶち当てた。「確認してないが(LEDは柳田弾と)同じような状態になっている可能性が高い」と球場関係者。この日はビジョン弾が計4発。ラスト3スイングはビジョン弾、右中間場外弾、ビジョン弾の3連発だった。

 5月29日の楽天戦(コボスタ宮城)から「リアル二刀流」で4戦連続出場し、4連勝。交流戦は3戦3勝、防御率0・38でプロ野球最速の163キロを連発した。栗山監督は「翔平の数字(打率・336、9本塁打)を考えれば、全試合打ってほしいが、そうもいかない。DH解除は体力的に無理かもしれないが、しっかり考える」と、次回先発となる26日のオリックス戦での起用法に含みを残した。

 大谷は「打席に入ったからといって、投球のリズムが崩れることはない」と力強い。首位・ソフトバンクまで11ゲーム差。「球宴までにプレッシャーがかけられるぐらいまで追い上げたい」。規格外の男が、逆襲の鍵を握ることは間違いない。(横市 勇)

 ☆柳田の横浜スタジアムでのスコアボード破壊弾 昨季6月3日のDeNA戦、1点を追う6回に、三浦の2球目、131キロの外角スライダーをフルスイング。打球はスコアボード上部、DeNAの3番「二塁・石川」の文字の左横に直撃し、推定140メートルの同点弾。その後しばらく、当たった部分のLED照明が消えて、球場関係者が復旧作業する事態となったが柳田は、「(飛距離は)風でしょ」と、涼しい顔だった。

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