ダル、658日ぶりメジャーで復活158キロ 5回7K1失点で降板

[ 2016年5月29日 10:19 ]

パイレーツ戦に先発したレンジャーズのダルビッシュ。約1年9カ月ぶりにメジャーに復帰した(AP)

インターリーグ レンジャーズ―パイレーツ

(5月28日 アーリントン)
 昨年3月に右肘手術を受けたレンジャーズのダルビッシュ有投手(29)が28日(日本時間29日)、本拠地アーリントンでのパイレーツ戦に先発し、14年8月9日のアストロズ戦以来、658日ぶりのメジャー復帰を果たした。5回81球を投げて3安打1失点、毎回の7三振を奪う好投を披露した。

 ダルビッシュは初回、いきなり先頭のジェイソに148キロのカットボールを中前打とされたが、続くマカチェンをスライダーで空振り三振斬り。3番ポランコは変化球で遊直に打ち取ったが、遊撃手の悪送球で2死三塁のピンチとなった。ダルビッシュはそれでも4番フリースを三ゴロに仕留めて、無失点で初回を終了。この回の最速は98マイル(約158キロ)を記録した。

 ベルトレの2点本塁打などで3点の援護を得た直後の2回は2三振を奪うなど三者凡退。3回は四球を与えたが後続を抑え、4回もフリースを空振り三振に仕留めるなど3人で終えた。しかし5回、先頭のセルベリに右前打を打たれると2死二塁からフィゲロアにスライダーを捉えられ、右前適時打とされて失点。それでも続くジェイソを速球で空振り三振に斬って1失点で終えた。

 85~90球がメドとされていたダルビッシュは、5回を投げ終えて勝利投手の権利をもって降板。元ヤクルトのバーネットにマウンドを譲った。試合は5回を終えて4―1。

 ダルビッシュはメジャー3年目の14年8月9日、アストロズ戦で右肘の炎症を訴え、そのままシーズンを終了した。昨季はオープン戦初登板となった3月5日のロイヤルズ戦で右上腕三頭筋の張りのため12球で緊急降板。「右肘内側側副じん帯部分断裂」と診断され、同17日に右肘じん帯再建手術(通称トミー・ジョン手術)を受けた。その後はリハビリに取り組むとともに筋力トレーニングに励み、パワーアップして今月1日に2A戦で実戦復帰。5度のリハビリ登板では20回を投げて9安打4失点(自責2)で防御率0・90、21奪三振という数字を残し、この日を迎えた。

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2016年5月29日のニュース