アストロズ地元紙 選手のブロークン英語掲載を謝罪「正確さに従った」

[ 2016年5月16日 16:05 ]

アストロズのカルロス・ゴメス外野手 (AP)

 アストロズの地元紙ヒューストン・クロニクルがカルロス・ゴメス外野手(30)の話したブロークン英語をそのまま掲載した件について謝罪した。

 15日に米国のヤフースポーツが伝えたところによると、同紙は4日にゴメスのコメントを掲載した際、記者が文法的に誤っている部分を訂正しなかったそうで、例えば、ゴメスは「ファンはがっかりしていることだろう」と話していたが、記事では発された言葉通り「They be disappointed」とあった。

 厳密に言えば「be」の前に助動詞「would」を補う必要があり、その他にもコメントの中にいくつか文法的な誤りが確認できたが、ゴメスはドミニカ共和国出身で、同国の母国語はスペイン語。子どもの頃から英語に慣れ親しんだわけではないので、ある程度、文法的に誤りがあるのは当然といえる。また、選手は必死にコミュニケーションと計ろうと努力しているはずで、こうした記事の出し方を不快に感じる人もいるかもしれない。

 こうした事情もあり、同紙の編集長は13日にメディア向けのブログにメールを送り、この件を謝罪するに至った。メールには「不快と思われたすべての方々に心から謝罪したい」とまずあり、「記事はAP通信の定める正確さに従ったもの」と悪意がなかったことを強調。「我々はこれまでのやり方を見直し、このような英語を母国語としない人々が発するコメントをどう掲載するか、新たなガイドラインを作成した」と結ばれていた。

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2016年5月16日のニュース