ビデオ判定で“失点”消えた 田島23戦連続無失点継続

[ 2016年5月16日 05:30 ]

<中・広>9回表1死一、二塁、田中の右前打で二塁走者の安部がホームを突く。セーフの判定にアウトではとアピールする田島(中)と桂

セ・リーグ 中日3-3広島

(5月15日 ナゴヤD)
 中日・田島の開幕からの連続無失点は途切れた…かと思われた。3―3の9回1死一、二塁から広島・田中に一、二塁間を破られた。前進守備だった右翼手・平田からの返球はツーバウンドで捕手の桂へ。懸命なタッチは二塁走者の安部にかわされたようにも見え、吉本球審の判定は「セーフ」だった。谷繁監督がベンチを飛び出して猛抗議。田島も声を荒らげ、リプレー映像による判定へ持ち込まれた。

 場内に「慎重に議論しています」の放送が流れるなど5分以上も要した検証を経て「アウト」に覆り、広島の勝ち越し点は取り消された。総力戦の末に引き分けた谷繁監督は「正しいジャッジをしてもらいたい。それだけ。依央利(桂)のミットがベース前にいって、そこに手が入っていった」と強調。コリジョンルール導入に伴って今季から本塁クロスプレーにもビデオ判定が適用され、橘高責任審判は「抗議もあったし、吉本(球審)も疑念があった。2カットあってそれで判断しました」と説明した。

 救われた田島は再開後の2死一、二塁を切り抜けた。「1点入ったらリードを許してしまう。アウトと判断されてからは切り替えた」。試合後は冷静さを取り戻し、「態度が悪くてすみません。見えた感じはアウトに見えたので…」と振り返った。4連投で開幕から23試合連続無失点とし佐々木(横浜)、山口(巨人)のリーグ記録に王手。「続けていけるように頑張ります」と力を込めた。(細川 真里)

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2016年5月16日のニュース