藤浪 右肩不安一蹴!112日ぶりマウンド「よかった」

[ 2016年1月31日 08:50 ]

昨秋の故障後初のブルペンで熱のこもった投球を見せる藤浪

 不安を一蹴するどころか、スケールアップした姿を見せつけた。阪神の藤浪が、合同自主トレを行っているキャンプ地の沖縄・宜野座球場でブルペン入り。捕手の梅野を立たせて18球投げた後、「座ってもらっていいですか」と伝え、本格的な投球練習を行った。10球全て直球。速かった。威力も抜群だった。

 「とりあえず、(マウンドの)傾斜で投げる。それだけできればよかった」。右肩の炎症で昨年11月に国際大会「プレミア12」に出場した日本代表を辞退。マウンドで投げるのは、同10月10日の巨人とのCSファーストステージ第1戦(東京ドーム)に先発して以来、実に112日ぶりだった。「7、8割の力」と振り返ったが、球を受けた梅野は「全力で投げているように見えた。速かった。150キロぐらい出ているじゃないですか」と振り返り、「球の重さを感じた」と付け加えた。

 このオフは投球練習をせずに肩を休めた分、例年以上に筋力トレーニングに時間を割いた。体重は4・5キロ増え、96・5キロに。増量効果はてきめんで、全力で投げなくても球の力強さが増しており、梅野は「今後、もっと(投球フォームの)バランスとタイミングが合えば、球威は増す」と太鼓判を押した。自己最速は158キロ。同学年のライバル、日本ハム・大谷のような160キロ到達も決して夢ではない。

 「投げられたことだけでよかった。この時点で仕上げないといけない立場ではないと思うので」。昨季、奪三振のタイトルを獲得した21歳右腕は4年目を迎え、エースとしての風格を漂わせた。

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