坂本 桑田超え!異例の28歳シーズン複数年契約「キャリアハイを」

[ 2015年11月27日 05:30 ]

3000万円アップの年俸2億5000万円でサインした坂本は笑顔

 今季国内FA権を取得し、行使せずに残留した巨人・坂本勇人内野手(26)が26日、東京・大手町の球団事務所で契約更改交渉に臨み、年俸変動制の複数年契約で合意した。年数は3年以上とみられる。来季年俸は今季の2億2000万円から3000万円増の2億5000万円となった。

 「19歳からずっと試合に出させてもらって、FAどうこうというのは全く頭になかった」。プロ9年目の坂本は、8月に出場選手登録日数が8年に達し、球団最年少で資格を取得した。来月14日に27歳。28歳シーズンでの複数年契約は、巨人では98年から4年契約を結んだ桑田真澄の30歳シーズンを上回る早さだ。当時はFA権取得に必要な登録日数は10年で、桑田の取得は12年目。2年目から1軍に定着した坂本のスピード取得ぶりが際立つ。

 今季は左ふくらはぎの故障で約2週間離脱。6年ぶりに全試合出場を逃した。阿部ら主軸が不振で苦しむ中で4番を48試合務め、チームトップの68打点と奮闘したが、打率・269、12本塁打は物足りない。「個人的にはふがいないシーズンだった」と悔しがった。

 今季に引き続き、来季も主将を任された。「今年よりもっとキャプテンらしいことをできるように。打撃でもっともっと成長して、いい成績を残したい。それがチームにプラスになると思う。キャリアハイを出せるようなシーズンにしたい」。自らのバットでチームを引っ張る決意を示した。 (大林 幹雄)

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2015年11月27日のニュース