館山 “奇跡のカムバック”教本に トレーナー協会で取り上げる

[ 2015年11月27日 05:30 ]

合同ゴルフコンペに参加するヤクルト・館山

 「奇跡のカムバック」が教本になる。3度の右肘じん帯再建手術(通称トミー・ジョン手術)を乗り越えたヤクルト・館山の復活劇が、12月3日から都内で行われる日本プロ野球トレーナー協会研究会の症例として取り上げられることが26日、分かった。

 執刀医を務めた慶友整形外科病院(群馬県館林市)の古島弘三スポーツ医学センター長が登壇。来週に撮影予定の最新の検査画像も用意し、復活の経緯を説明する。球団の川端理広チーフトレーナーは「なぜ、何度も何度も手術をしても復帰できるのか」をテーマにリハビリ過程での心構えなどについて講演する。

 館山は今年7月11日のDeNA戦(神宮)で1019日ぶりの白星を挙げ、シーズン6勝(3敗)をマーク。セ・リーグのカムバック賞を受賞した。トミー・ジョン手術の「先進国」といえる米国でも、3度もの手術を経て第一線に復帰した選手はほとんどいない。長く、過酷なリハビリ生活に打ち勝ってきた右腕は「現役選手としては全てを明かすのはどうかとも思う。でも、苦しんでいる人のためになれば」と話した。 (町田 利衣)

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2015年11月27日のニュース