手術、戦力外、育成契約…オリ近藤「言葉が出ない」4年ぶり白星

[ 2015年7月12日 18:04 ]

<楽・オ>近藤(左)は岸田にヒーローインタビューに送り出される

パ・リーグ オリックス9―4楽天

(7月12日 コボスタ宮城)
 オリックスの近藤が6回3失点にまとめて2011年8月31日以来、1411日ぶりの白星。試合後、ヒーローインタビューを受けた32歳は「えー、そうですね、あのー」と感極まり、「言葉が出ないんですけど、うれしいです」と喜びを口にした。

 最後に勝利を手にしたのは約4年前。その後右肘手術を経験し、昨オフには戦力外通告を受けた。育成契約を結んだ今季は4月28日に支配下登録されると同30日の楽天戦(京セラD)で5回1失点と好投したが、打線の援護に恵まれず。5月12日の楽天戦(京セラD)ではわずか2回でKOされ、2軍に降格した。その後6月23日に再昇格。金子の先発回避を受けてめぐってきた先発のチャンスで、見事期待に応えた。

 この日は3回に逆転の左前適時打を放った安達が「近藤さんに勝ちをつけたい!その一心で打ちました」と話した通り、打線が16安打9点と爆発した。初回いきなり先制点を許したが、3回に5安打を集中して逆転。6回までに7点を挙げる大量援護に守られ、近藤は走者を出しながらも粘り強く6回96球を投げ切った。

 「野手の皆さんが点を取ってくれたので楽になりました」とチームメートのお陰と強調した近藤。「手術を何回もすることになってしまったんですけど、時間をくれた球団に感謝して、腐らず頑張ることができた」と感謝の言葉を重ねた。

 久々のウイニングボールは「自分でありがたくいただきたいと思います」と話した近藤。「オリックス・バファローズは強いと思います。なかなか苦しいですけど最後まであきらめずに頑張っていきたい」とファンにあいさつし、インタビューを締めくくった。

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2015年7月12日のニュース