今夏限りで勇退の横浜・渡辺監督 最後の夏はコールド発進

[ 2015年7月12日 11:13 ]

<横浜・光明学園相模原>試合を見つめる横浜・渡辺監督(右)と次期監督の平田部長

第97回全国高校野球選手権神奈川大会1回戦 横浜9―0光明学園相模原

(7月12日 保土ヶ谷)
 甲子園で春夏合わせて5度の全国制覇を誇る名将・渡辺元智監督(70)が今夏限りで勇退する横浜は、1回戦で光明学園相模原を相手に14安打で9点を挙げて9―0の7回コールド勝ち。最後の夏、ノーシードから2年ぶりの甲子園へ、快勝で初戦を飾った。

 1回戦屈指の好カードに保土ヶ谷球場の内野席は満員。2回からは芝生の外野席も開放された。

 先発の2年生・藤平は初回2死一、二塁、2回2死二塁のピンチを無失点でしのぐと、3~5回は三者凡退。その後は石川、春日井、北山のリレーで相手打線を2安打完封した。

 打線は2回、4番・公家の中前打で2死二塁とし、山田の中前にポトリと落ちる適時打で先制点。5回には山田、藤平の連打から築いた2死二、三塁の好機で戸堀が中前適時打を放ち、追加点を挙げた。6回には無死一塁から公家が左翼スタンドにライナーで飛び込む2点本塁打を放つと、2死から山田も左翼場外へソロ本塁打を放って5―0。続く7回にも倉嶋の適時三塁打などで4点を加えてダメを押した。

 渡辺監督は1968年に監督に就任すると、73年のセンバツでエース永川(元ヤクルト)を擁して初出場初優勝。愛甲(元ロッテ)が投打の柱となった80年には夏の甲子園初制覇を成し遂げた。98年には松坂(ソフトバンク)らを擁して史上5校目の春夏連覇を達成。27度の甲子園出場で歴代3位タイの通算51勝を記録している。

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