ハムのON砲 アベック打点で驚異18戦16勝!天敵石川を攻略

[ 2015年7月8日 05:30 ]

<ロ・日>栗山監督(奥)とハイタッチを交わす(手前左から)大谷、中田、上沢

パ・リーグ 日本ハム6-3ロッテ

(7月7日 QVC)
 ファンの願いは届いた。試合前までの霧雨で、千葉の夜空は曇っていたが、今季3戦3敗と苦手としていたロッテ・石川を、日本ハムの「ON砲」が打ち砕いた。中田と大谷の連続二塁打で先制点を叩き出した。

 2回だ。先頭の4番・中田が左翼線二塁打で出塁し、5番・大谷は初球からバットを振り抜いた。「打った瞬間、どこに飛んだか分からなかった」と打球を見失ったが、ライナーで左翼線へ飛んでいったことを確認すると慌てて走りだした。「ちょっと振り遅れた」と苦笑いを浮かべるが、この先制パンチで打線を勢いづかせ、この回9人攻撃で3点を奪った。

 2回はチャンスメークに徹した中田だが、3回は豪快なアーチを左翼席へ運んだ。2戦連発となる23号ソロは、大谷の初球打ちに対して10球粘っての一撃だった。「追い込まれていたし、全部打ちにいくつもりだった。完璧だった」。3日の楽天戦(東京ドーム)では左足首に違和感を訴え、途中交代。打席の中で左足を踏み込むと、まだ痛みは残るがバットを持てば関係なかった。

 大谷は9回にも二ゴロでこの日2打点目を稼いだが、終わってみれば、5日に誕生日を迎えた二刀流の21歳初打点が決勝打となった。中田も今季初の4安打をマーク。「ON」のアベック打点は通算18度目で16勝2敗、勝率・889と驚異の数字を残す。天敵を攻略して首位ソフトバンクとは3・5ゲーム差。球宴まで残り6試合。全て勝ちにいく。  (横市 勇)

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