2度の死球にマートン怒!吠えた、バットで“お返し”適時打

[ 2015年6月1日 07:17 ]

<西・神>5回1死、マートンは2打席連続で死球を受け、郭俊麟(手前)に詰め寄る

交流戦 阪神4-9西武

(5月31日 西武D)
 阪神のマートンがマウンド上の郭俊麟(カク・シュンリン)をにらみつけ、怒りの形相でほえた。5回1死、4球目が左手甲あたりを直撃する、この日2つ目となる死球。ただでさえ、打撃不調でフラストレーションが溜まっている中、2度もぶつけられては熱くなるなという方が無理だった。怒鳴りながら一塁に向かうと、両軍の選手らがグラウンドに入り乱れ、一触即発の緊迫した雰囲気が漂った。

 2つも死球を受けて黙っているような男ではない。お返しはもちろん、バットでだった。6回、2点を加えなお2死一、三塁、3番手・岡本篤の高めのフォークを捉えた打球は三遊間への深いゴロとなる遊撃内野安打。24日DeNA戦以来、6試合ぶりの適時打だった。

 初回には郭俊麟が投じた真っすぐを左手首の上部分に受けた。この打席では2球目にも内角高めに直球を投じられていた。試合後、冷静さを取り戻したマートンは「相手も相手でアウトにしたいから、ああいう配球になったのだろう」と内角攻めに理解を示した。その上で「なかなかストライクが来ないのでイライラした部分があった」と騒ぎを引き起こしたことには反省の弁を述べた。

 初回にマートンが死球を受けた直後の1死一、二塁では、ゴメスが、仕返しと言わんばかりにフルカウントから外角チェンジアップを捉えた打球は三塁ベースに当たって左翼線へと転がる先制適時打。こちらもM砲同様、24日DeNA戦以来の適時打だった。

 「チャンスの場面で打ててよかったよ」

 ただ、6回2死一、二塁では痛烈な打球を放ったものの、遊直。もう一本、出ていれば試合の行方も変わっていたかもしれないだけに悔やまれる打席だった。

 ただ、兆しは見えてきた。両助っ人の復調なくして、今後の反撃はない。2日からは甲子園でロッテ、日本ハムを迎える6連戦。打棒をチャンスで発揮してくれることに期待したい。

続きを表示

この記事のフォト

2015年6月1日のニュース