先発落ちで悔し涙も…ロッテ大地主将 復活!全5打席出塁

[ 2015年6月1日 05:30 ]

<ロ・D>お立ち台でガッツポーズする(左から)鈴木と大嶺祐、角中

交流戦 ロッテ9-5DeNA

(5月31日 QVC)
 1年ぶりの感覚だった。初回1死、ロッテ・鈴木は136キロ直球を芯で捉え、打球を右中間席へ運んだ。「丸1年ぶりの本塁打。気持ち良かったです」。昨年5月14日のソフトバンク戦(QVCマリン)以来、382日ぶりの一発。今季1号の先制ソロで「ヒットパレード」に突入した。

 3回は先頭で左前打を放って4得点を呼び、4回の右前打で猛打賞。その後も2四球を選んで5打席全て出塁した。

 この6試合は20打数10安打3打点と好調。交流戦の始まりが、トンネルの出口だった。今季は開幕直後から打撃不振にはまり、4月14日時点の打率は・170。翌15日の日本ハム戦(札幌ドーム)でついにスタメンを外れた。代打で途中出場したが、試合後にチーム宿舎で涙した。「2年間レギュラーでやらせてもらったのに。キャプテンとして自分がふがいなかった」。5月20日の西武戦(西武プリンス)では出場機会を与えられず、こだわっていた連続試合出場が334で止まった。

 だが、記録ストップで吹っ切れた。「悔しかったけど、試合に出られないことで新たにスタートできた」。試合前には監督、コーチだけでなく、井口、福浦といった先輩にも助言を求め、一からフォームを見直した。

 リーグ打率トップの清田は1安打。17試合連続安打で、球団史上5人目の月間40安打を記録したものの、この3連戦から登場した猛打賞達成時限定販売の「清田モ~打賞丼」をファンに振る舞うことはできなかった。東洋大の後輩・鈴木が代わりに奮闘し、チームは4カード連続勝ち越しで勝率5割復帰。交流戦でソフトバンクに次ぐ12球団2位の勝率・551を誇るロッテを引っ張るリーダーは、2日からの敵地6連戦へ向け「しっかり貯金をつくって帰ってきたい」と声を弾ませた。

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