就任1年目の早大・高橋監督「2つを5カ月でやってしまった」

[ 2015年6月1日 05:30 ]

<慶大・早大>慶大に連勝し高橋監督を胴上げする早大ナイン

東京六大学野球最終週最終日 早大7―2慶大

(5月31日 神宮)
 早慶2回戦が行われ、既に6季ぶり44度目の優勝を決めていた早大が慶大に連勝。10勝1敗1分けの勝ち点5とし、08年秋以来の完全優勝を飾った。小島和哉投手(1年)がリーグ戦初先発し、7回2失点で3勝目。完全優勝に花を添え、試合後には就任1年目の高橋広監督(60)の胴上げが行われた。

 晴れ渡った神宮の空へ向け、高橋監督はナインの手で3度舞った。完全優勝。今年1月の就任時、「早慶戦で勝つ」、「リーグ戦優勝」、「日本一」を目標に掲げ「2つを5カ月でやってしまった。甲子園に出るのも20年かかった。この先の人生短いから神様が“はよ達成しなさい”とご褒美をくれたんですかねえ」と関西弁でおどけた。

 昨年まで徳島・鳴門工(現鳴門渦潮)を率い、02年春に準優勝。今年から母校・早大を率いることになった。捕手出身。3年間レギュラーに定着できなかった道端を正捕手にし「(智弁和歌山で)5度も甲子園に出て経験は十分」と信頼した。さらに3年間で通算2安打だった丸子を4番に抜てき。広陵時代に高校通算46本塁打を放った左の強打者は大振りが目立った。そのため逆方向への打撃を意識付けさせた。スイングはコンパクトになり、球の見極めも向上。丸子は打率・438で初の首位打者に輝いた。

 早大を復活させるため「4年生がまとまらないと勝てない」と言い、個人面談したのも食事に行ったのも4年生だけ。その4年生はボールボーイやバット引きを率先しチームに連帯感が生まれた。恒例の優勝パレード。指揮官は「感激した。次は日本一になる」と誓った。8日から始まる全日本大学選手権で3つ目の目標を果たす。

 ▼慶大・大久保秀昭監督(就任後初のリーグ戦を3位で終え)非常に悔しいが、収穫は多かった。

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