緒方監督24年前の経験生きた「現役時代に経験ある」

[ 2015年5月5日 05:30 ]

<広・巨>9回裏1死満塁、代打・小窪のインフィールドフライ後のプレーをめぐり、抗議で三塁走者・野間の生還が認められ喜ぶ緒方監督

セ・リーグ 広島3-2巨人

(5月4日 マツダ)
 今季最多3万1716人の大観衆の前で、幸運な今季初のサヨナラ勝ちをつかみ、広島ベンチは歓喜に沸き返った。緒方監督らの、経験を生かした抗議が実った。

 指揮官が現役だった91年6月5日の大洋(現DeNA)戦だ。同じ9回1死満塁で捕手前への飛球にインフィールドフライの宣告。これを捕手・達川(現中日コーチ)が捕球できず、同様に本塁を踏む処置をしたためにサヨナラ負けを喫した。「自分も現役の時代に経験がある。こちらにも勉強になる試合。これが守備側だったらゾッとするよ」と語った。

 当時大洋入団2年目の石井コーチは真っ先にアピールした。「1軍にはいなかったけど、当日のことは覚えている。めったにないが、起こり得るプレー」。この幸運を逆襲につなげたい。

 ▽91年のインフィールドフライ落球サヨナラVTR 6月5日の大洋―広島戦(横浜)。2―2の9回裏1死満塁で大洋(現DeNA)・清水が飛球を打ち上げると、谷球審が「インフィールドフライ・イフ・フェア」を宣告。打球はファウルゾーンから強烈な風に吹かれフェアゾーンへぽとり。それを拾った広島の捕手・達川は併殺を狙って本塁を踏んでから一塁へ転送したものの、三塁走者・山崎が本塁を踏んでサヨナラとなった。達川は「何で?ベースを踏んだじゃないか!!」と絶叫。山本監督もベンチを飛び出し一時騒然となったが、達川のルールの勘違いだった。

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2015年5月5日のニュース