ルナ「怒っていた」来日初サヨナラ打 平田敬遠、勝負で闘志に火

[ 2015年4月13日 09:09 ]

<中・D>12回2死一、三塁、サヨナラ適時打を放ったルナ

セ・リーグ 中日3-2DeNA

(4月12日 ナゴヤD)
 4番のプライドをバットに乗せて白球を打ち抜いた。2―2で迎えた土壇場の延長12回2死一、三塁。目の前で平田が敬遠された中日・ルナの闘志に一層、火が付いた。代わった加賀の初球の131キロをはじき返した打球は鋭く中前へ。来日初のサヨナラ打でチームをDeNAと並ぶ首位浮上へ導いた。

 「敬遠にはビックリした。正直、ちょっと怒っていた。だから、絶対に打ってやろうと思って打席に入ったんだ。最高の気分だよ」

 3年目で、もはや家族同然となったチームメートから初めて手荒い祝福を受け、頼れる助っ人は心地良さそうに笑った。延長10回2死二、三塁のサヨナラ機では投ゴロに倒れていただけに、喜びもひとしおだ。

 指揮官の執念が実ったサヨナラ劇でもあった。12回1死一塁で谷繁兼任監督が「代打、オレ」で10試合ぶりに出場。しかし、送りバントを試みて2度ファウルした。送るのを断念したが、直後に一塁走者の大島が盗塁に成功。自身のミスが帳消しになると、林の外角フォークに必死で食らいついて二ゴロにし、大島を三塁に進めた。

 「もちろんヒットを打ちにいったんだけどね。自分も含めて数字に出ないミスがあったけど、大島がよく走ってくれた」

 首位のDeNAとの総力戦を制し、敵軍と肩を並べた。早くも3度目のサヨナラ勝ちとなった今季の竜はしぶとい。

 ▼中日・谷繁兼任監督(吉見について)ゼロで抑えているし、言うことない。もう1回こういう(中10日の)形になると思う。

続きを表示

2015年4月13日のニュース