マエケン3度目登板でついに「勝ちたいと思って必死に投げた」

[ 2015年4月9日 21:26 ]

<広・巨>お立ち台で自ら投球する姿を描いたTシャツを着る前田健。ファンにプレゼントした

セ・リーグ 広島1―0巨人

(4月9日 マツダ)
 今季3度目の登板で初勝利を挙げた広島・前田健が、お立ち台で満面の笑みを浮かべた。

 「気持ちいいです。(3試合目の登板と)なかなか勝てなくて緊張感もあった。粘り強く、きょうは勝ちたいと思って必死に投げた」。巨人・菅野との投げ合い。7回を6安打無失点に抑え、初回に挙げた1点のリードを守り抜いた。地元で心地良さそうにカープファンの声援を全身に浴びた。

 メジャーから黒田が8年ぶりに復帰した今季、開幕投手を任された。ここまでチームに勝ち星付けられず、チームも7連敗するなど最下位に沈んでいた。責任を感じないはずはなかった。

 11日には27歳の誕生日を迎える。インタビュアーが「23歳の誕生日」と言い間違えたが「精神年齢は23歳で止まっている。全然、大丈夫です。これからも若手として頑張っていきます」と気遣う余裕もみせた。

 プロ9年目。「まだ優勝を経験できていない。それを達成できるようにしたい」。試合後には白地のTシャツに自ら力投する姿を描き、ファンにプレゼントした。「今季マツダでヒーローになった時は続けたい」。この日の1勝はその序章にすぎない。

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