阿部4番OK!全メニュー消化で肩痛不安一掃「1年間頑張る」

[ 2015年3月26日 05:30 ]

ロン毛のかつらをかぶってグラウンドに現れた阿部

 臨戦態勢は整った。右肩痛のため別メニューで調整していた巨人・阿部が、4日ぶりに東京ドームで全体練習に復帰。23日に原監督から開幕4番に指名されたことを受け、「1年間、頑張る!」と主砲として全試合出場する決意を口にした。

 阿部スマイルも戻った。ロン毛のかつらをかぶり、「おはよう」とニヤニヤしながらグラウンドに登場。報道陣が一斉にカメラのシャッターを切る中、外野まで行くと新外国人のポレダにかつらをかぶせ、チームメートの爆笑を誘った。「(20日の)誕生日プレゼントに(元中日の)小田さんがくれたんだよ」。元主将の笑顔こそチームにとって最高のカンフル剤。自ら体を張って、開幕を前にしたナインの緊張をほぐし、チームのムードを盛り上げた。

 練習では右肩痛の不安を一掃した。21日の日本ハムとのオープン戦(東京ドーム)で打球を当てて負傷したが、この日は一塁でのシートノックや打撃練習など全メニューを消化。フリー打撃ではDeNAの開幕投手・久保を想定し、クイックを交えた打撃投手を相手に右翼席へ柵越えを1発放ち「(肩は)大丈夫」と完全復活を印象づけた。

 チームはオープン戦を6連敗で終え、6勝11敗1分け。チーム打率・212は12球団中11位と不安を残した。それでも、激励に訪れたOBで通算400勝投手の金田正一氏は「開幕すればオープン戦とは違う。6連敗なんて関係ない。阿部も変わってくるよ」と強調。打線復活の鍵はやはり阿部が握る。指揮官も「もう大丈夫だと思う」と安どの表情を浮かべた。

 一塁へ転向し、不退転の覚悟で臨む阿部。今季は打線の中心に座り続け、チームをリーグ4連覇と日本一奪還へ導く。

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