楽天ドラ6 好投褒められた デーブ「顔は眠そうなのに…」

[ 2015年2月13日 05:30 ]

紅白戦で2イニングを無失点に抑えた加藤

楽天紅白戦 紅組7―2白組

(2月12日 久米島)
 楽天のドラフト6位、サブマリンの加藤(JR東日本東北)が好投を披露し、ザバッと海面上に浮上した。紅白戦に中継ぎで実戦デビューして2回1安打無失点。ボールの出どころは地上約5センチとスレスレだ。ドラフト6位ルーキーは「ゼロに抑えられてよかった。プロの第一歩が踏めた」と笑顔で話した。

 寮の自室にポスターを貼るほど、同じ下手投げである西武・牧田に心酔する25歳。3回、偶然にも同じ名前の牧田を迎えた場面で走者を背負っていないにもかかわらず、憧れの牧田さながらの「スーパークイック」も披露した。1ストライクからの2球目。「余裕があれば(クイックを)入れようと思っていた」。素早いフォームからの直球に差し込まれ、牧田はファウルで逃げるのが精いっぱいだった。

 お笑いコンビ・フットボールアワーの岩尾望に似ており、自ら「(岩尾の愛称の)“のんちゃん”と呼んでください」と宣言。大久保監督も「顔は眠たそうなのにピッチングは目を覚ましてたね」と評し、「器用。やるなら先発」と期待を寄せた。「変化球でストライクが取れなかったのが課題」と加藤。東北のサブマリンは、注目株へと一気に浮き上がる。

 ▼西武・牧田 アンダースローは球団に1人しかいない。自分の代わりはいないと思って、それを強みにしてほしい。

 ◆加藤 正志(かとう・まさ)1989年(平元)9月7日、神奈川県横浜市生まれの25歳。小3の時に駒岡ジュニアーズで野球を始める。東京実では2年秋からエース。3年夏は東東京大会準決勝で敗れて甲子園出場なし。鶴見大では4年秋に最優秀投手賞。JR東日本東北に進み、昨年のドラフト6位で楽天に入団。1メートル73、71キロ、右投げ右打ち。

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2015年2月13日のニュース