鳥谷 今年は目の色が違う!初シートで2の2、仕上がり超速

[ 2015年2月10日 08:05 ]

特守でダイブを見せた鳥谷が豪快に土を巻き上げる

 第2クールの動きとは思えない。阪神・鳥谷が今キャンプで初めてシート打撃に登場し、いきなりの2打数2安打。投手の生きたボールは昨年日本シリーズ以来約3カ月ぶりだったが、そのブランクを一切感じさせなかった。

 「ヒットはたまたまですけどね。でもボールを見ていない割には、しっかり対応できた」

 若手投手に対して、貫禄の違いを存分に見せつけた。秋山が投じた高め134キロに、初球から確実にコンタクト。ライナー性の痛烈な打球で、中前へ弾き返した。第2打席は左腕の山本。1ボールからの外角球を、今度は逆らわず左前へ運んだ。打ったのはいずれもファーストストライク。結果以上に、来た球に対して素直に反応できたことが、何よりの収穫だった。和田監督も「できあがっているよね。あとはキレの問題だけ。守備でも下半身ができている」とキャプテンの仕上がりに目を細めた。

 全体練習終了後にサブグラウンドで行われた特守でも、状態の良さは一目瞭然だった。遊撃の守備位置で、二塁に入った上本ともに約1時間。捕球時に右手をグラブに添えることなく、シングルハンドでの捕球を続けた。その意図を明かす。

 「足を使ってしっかり捕るということです。いざとなったときは右手を添えますが、いまはまだ必要ない」

 きっちりと足を運んで捕球できるからこそ、動きは軽快そのもの。大声で上本を励ますなど、苦しい練習の中、明るいムードづくりも忘れなかった。打撃だけではない。守りに関しても圧倒的な存在感で、見守ったファンをわかせた。

 「良い状態でここまでは来られている。第3クールからもしっかり練習をやっていきます」

 15日には紅白戦も予定されているが、そちらの出場も支障はないだろう。海外FA宣言を経て、歩み始めた新たな道。阪神12年目のシーズンは、攻守で明るい展望が開けている。

続きを表示

この記事のフォト

2015年2月10日のニュース