マー君 6月イチと初対決へ「投げなかったらよほど運ない」

[ 2015年1月25日 05:30 ]

ノックを受ける田中

 初対決が実現する。コボスタ宮城で自主トレを行ったヤンキース・田中が、マーリンズ移籍が決まったイチローへ感謝の言葉を述べた。

 「1年間、同じチームでプレーし、とても貴重な時間を過ごすことができた。プロとして野球に真摯(しんし)に取り組む姿勢など多くのことを勉強させていただいた」

 次は感謝の気持ちを「対決」という形で恩返しする。日程をチェックし「4連戦がありますよね。中4日だと(登板の)可能性は高い。逆に投げなかったら、よほど僕は(運を)持ってないですね」と笑った。

 イチローはナ・リーグに移籍するため、対戦するとなれば交流戦しかない。メジャーでは、日本のように毎年、全球団と対戦するわけではないが、今季は09年以来、6年ぶりに両球団による対戦カードが組まれた。しかも、6月15日(日本時間同16日)から敵地マイアミ、本拠地ニューヨークで2試合ずつの変則4連戦。先発は5人で回すため、田中がマ軍に先発する可能性は極めて高い。

 過去の対戦は09年のWBC日本代表合宿(宮崎)でのシート打撃だけで、この時はスライダーで空振り三振に仕留めた。今度は真剣勝負。対戦が実現すれば「最初で最後」となる可能性もある。

 ヤ軍2年目は、営業面でもエース級の期待を背負う。4月28日(同29日)のレイズ戦で、バブルヘッド(首振り人形)が先着1万8000人へ配布されることが決まった。今季のバブルヘッドデーは、サーマン・マンソンとベーブ・ルースのOB2人と、エルズベリーの計4回。田中はそのトップバッターを務める。

 「イチローさん、黒田さんがいてくださったという存在の大きさを物凄く感じる一年になる」。楽天・松井裕を相手に強度を上げたキャッチボールを行い、仙台での自主トレを打ち上げた田中。レジェンドとの対戦もモチベーションに加え、2年目への準備を整える。

続きを表示

2015年1月25日のニュース