伊藤隼、レギュラーの座登り詰める!箱根快走の後輩に刺激

[ 2015年1月21日 05:30 ]

高橋由(右)とともにティー打撃をおこなう伊藤隼

 目指す頂上が高いだけに、燃えないわけがない。最高気温20度。日差しが照りつける沖縄の地で、慶大の先輩である高橋由(巨人)らとの合同自主トレを打ち上げた阪神・伊藤隼太外野手(25)がレギュラー奪取へ「究極の山登り」に挑む決意を示した。「固有名詞は出さないけど、レギュラーをつかむためには自分の実力で超えなきゃいけない」

 1月2、3日に開催された箱根駅伝を今年もテレビ観戦。そこで見たのは「山上り」の5区で驚異の走りを見せつけ往路制覇を果たした青学大の神野大地だった。「箱根駅伝は毎年見ています。神野くんですよね。(中京大)中京の後輩だなって見ていました。高校の時はあまり速くなかったみたいですね」。

 中京大中京高(愛知)では4学年下となり面識はないが、努力を続けることで成長を遂げた姿と名前は脳裏に焼き付けていた。そして「山の神野」にあやかり、福留、マートン、大和と猛虎が誇る強固な外野陣を超えることをあらためて誓った。

 己を鍛えるべく、5日から元阪神・桧山進次郎氏の個人トレーナーを務めていた仲田健氏と体づくりを目的にグアム自主トレに出発。「ランニングは朝から気持ち悪くなるくらいみっちり走った」。現地ではゴルファーら異業種のプロとも交流し新たなエキスを吸収した。10日に沖縄に入りし本格的な技術練習に着手。掛布DCと取り組み「元々ポイントが近い方だが、レベルでバットを使ってボールを捉える感じ。自分の体の前で捉えている時間を長くする」と話す打撃フォームも完成に近づきつつある。

 「守備、打撃、すべての面でレベルアップしたい。順調に仕上がっていると思います」と充実した表情を見せ、今季の目標を聞かれると、きっぱりと言い切った。「最初から1軍に入って全試合スタメンを任されるようにしたい。CS、日本シリーズにも出て、試合の最後まで任されるような信頼を得たい」。その目はしっかりと、高い頂を見据えていた。 

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