島袋“原点”トルネードで1軍狙う!理想フォームで旋風再び

[ 2015年1月11日 05:30 ]

ペッパーでボールを捕る島袋

 あの輝きをもう一度!福岡市東区の西戸崎合宿所での新人合同自主トレに参加しているソフトバンク・島袋洋奨投手(22=中大)が10日、琉球トルネード復活に手応えをつかんだ。目標の開幕1軍へ向け、自身ベストと感じている興南高2年時の投球フォームをもう一度ものにする。自主トレ2日目はランニング系中心のメニューを余裕でこなした。

 復活へ向け、確かな光が差し込んだ。冬晴れの下、始まった新人合同自主トレ2日目。ランニング系中心のメニューを余裕でこなした島袋が一番それを感じていた。

 「高校2年の時の投げ方が一番よかったと思っています」。その笑顔から投げたくてうずうずしている気持ちが伝わってきた。

 理想の投球フォームは甲子園春夏連覇を果たした高校3年ではなく、高校2年の09年センバツ時のものだった。1回戦で富山商に延長10回の末に敗れたが、19奪三振。これが島袋の甲子園伝説の始まりだった。

 華々しかった高校時代と比べると、中大での12勝20敗という成績はとても満足できるものではなかった。しかし、ターニングポイントとなったのは昨年9月。秋季リーグ中だったにもかかわらず島袋は再生の望みをかけて神戸のトレーニングジム「ウイニングボール」の門を叩いた。これが的中。体の使い方を個々人の能力に合わせて指導してくれるスタイルが合ったのか、ヒントを得た気分になった。

 「指のかかり具合が、懐かしいモノを取り戻したような感じでした」。ドラフトで5位指名を受けプロ入りが決まった12月中旬に、再び同ジムで指導を受けた。そのノウハウをもとにこれからも“あの頃の自分”に近づけていくつもりだ。

 東浜の存在も心強い。同じ沖縄出身で甲子園で活躍したことから大学時代から交流。チームメートになったことで年末年始には沖縄で一緒にトレーニングも行った。その東浜から「合同自主トレが始まるまでに体をしっかりつくっておけ」とアドバイスされたおかげで自主トレは順調に幕を開けたようだ。次クールにはブルペン入りも計画しており、“琉球トルネード”はがむしゃらに開幕1軍を目指す。

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