【藤浪&矢野氏対談】(1)3年目はファンの期待に見合う数字を

[ 2015年1月1日 14:15 ]

 硬い話題から、軟らかいお題まで、語り尽くしてくれました!スポニチ本紙評論家・矢野燿大氏(46)と阪神・藤浪晋太郎投手が対談し、赤裸々トークを展開。昨年11月の侍ジャパンでバッテリーコーチと主力投手として“師弟関係”を築いた2人の話題は、グラウンド内にとどまりません。野球談議はもちろん、パフォーマンス談議、果ては恋愛観、結婚観まで。普段、見せることのない矢野氏のツッコミや、藤浪の狼狽(ろうばい)ぶりを存分にお楽しみ下さい! (構成・惟任 貴信)

 矢野 明けましておめでとう。

 藤浪 明けましておめでとうございます。 ―3年目の藤浪投手への期待

 矢野 別に藤浪に対しては、(要求は)何もない。他の選手なら2年目のジンクスとか、“こうしたらいいのに”と思うけど、しっかりしているから。3年目で阪神の看板を背負えるような期待がある。目の前の自分と先の自分を見ていてくれたら、俺自身は大きな心配はしていないけどね。

 藤浪 自分では阪神を背負うとか、全然そんなレベルではないと思います。ただファンの方や周囲は期待してくださるので、それに見合う数字は残さないといけないと思います。公私ともに3年目ですし、そろそろ“高卒何年目だから”と言われないように。しっかりしたことを、私生活からやっていきたいですね。

 矢野 期待されるのはどう?

 藤浪 嬉しいですね。注目してもらって、応援してもらうのが仕事なので、それは素直に嬉しいです。ただ過度な期待はしんどいという部分はあります。昨年は前半7勝で折り返したんですが、あるテレビ番組の街角インタビューで「もっと頑張ろう」の2位にランクインしましたからね…。

 ―今年、セ・リーグで最大のライバルは

 藤浪 やっぱり巨人じゃないですかね。セ・リーグの球団はオリックスみたいに大型補強したわけじゃない。巨人、DeNA、広島も…。それなりの補強はしていますけど、そんなに(チームが大きく変わるほどの打線補強を)しているとは、自分では思いません。そう考えると、やっぱり巨人、広島あたりを、しっかりと叩いていかないといけないと思いますね。

 矢野 俺が思うのは※(1)ヤクルトかな。多くの故障者を出しても、あれだけの(チーム)打率を残せたということは、ね。メンバーが揃うと怖い。

 藤浪 確かにヤクルトは打線がスゴイ。ピッチングスタッフが揃うと、かなり難敵です。

 矢野 ところで藤浪の※表(2)チーム別の勝ち負けは?

 藤浪 広島から6勝しています。巨人には勝っていません。ヤクルトとは対戦1試合で、DeNAにもそんなに勝っていませんね。

 矢野 やっぱり、阪神ファンが喜んでくれるのは巨人に勝つことやな。

 藤浪 そうですね。勢いに乗れる感じもしますしね。

 矢野 じゃあ来年、最低でも(巨人から)3勝はしないとアカンね。ノルマ的な感じでな。

 藤浪 そうですね。Aクラスのチームから3勝ずつくらいは、最低でもしないといけません。

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2015年1月1日のニュース