8年ぶり古巣復帰!佐々岡氏 広島2軍投手コーチ就任へ

[ 2014年10月25日 05:30 ]

広島OBの佐々岡氏

 広島の来季2軍投手コーチに、OBの佐々岡真司氏(47=スポニチ本紙評論家)が就任することが24日、分かった。近日中に発表される。07年に現役を引退して以来、8年ぶりの現場復帰となった。

 広島の元エースがグラウンドに戻ってくる。広島市内で取材に応じた佐々岡氏は「球団に返事をさせてもらいました」と語った。21日に2軍投手コーチ就任の要請を受け、この日球団側に受諾する意思を伝えた。緒方新監督のもとで24年ぶりのリーグ制覇を狙う来季、球団は若手育成を託すのに通算138勝、106セーブの実績を持つ佐々岡氏が最適と判断した。

 佐々岡氏は社会人のNTT中国から89年にドラフト1位で広島に入団。2年目の91年には17勝を挙げ、リ-グ優勝に貢献。速球とスライダ-を武器に最多勝、沢村賞などタイトルを総なめにした。エース、さらにストッパーとしても活躍し、広島ひと筋18年。07年の引退後は、評論家として7年間にわたってネット裏から野球を勉強し、見識を広めてきた。

 球団は組織をマンネリ化させないように、首脳陣の入れ替えを検討。中でも1軍への戦力供給という、責務を担う2軍をより重要視した。先発と救援の両方を経験している佐々岡氏の経歴や実績を踏まえ、「若手に教えることができる人材」(球団関係者)として、白羽の矢を立てた。

 今季は5年目の今村が不振にあえぎ、セットアッパーの座を守れなかっただけではなく、長い2軍生活を余儀なくされた。能力を発揮できていない若手投手は他にもいる。そうした若手を1軍の戦力に育て上げることが佐々岡氏の使命で、その手腕に期待が集まる。

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