おかわり 2発自己最多7ラン 3本差2位でキング射程

[ 2014年8月23日 05:30 ]

<日・西>8回、豪快に満塁弾を放つ中村

パ・リーグ 西武11-1日本ハム

(8月22日 札幌D)
 代名詞の高い放物線を2度描いた。そして後輩たちが感嘆の声とともに、その打球を見上げた。8回は2死満塁でクロッタの152キロを完璧に捉えた24号満塁弾。3回の左越え23号3ランと2発で西武・中村が自己最多の7打点をマーク。大阪桐蔭の後輩で左翼を守っていた日本ハム・中田、三塁走者だった森も最敬礼の2発だった。

 「いいバッティングができた。芯で打ったので感触は良かった」

 1本目で試合の流れを大きく引き寄せた。1点を先制し、なお1死一、三塁の好機。メンドーサの外寄りに浮いた変化球を左翼席中段に運び「1点取った後に、いい打撃ができた」と効果的な一発を振り返った。8回は前の打席は微妙な判定で3球三振に倒れ、不満そうなそぶりを見せたが、気持ちを切らさなかった。本塁打数で先行していたメヒアに追い付き、その同僚にベンチで祝福された。

 27本塁打でキング争いのトップを走るオリックス・ペーニャにも3本差。2年ぶり5度目の本塁打王のタイトルも「射程圏」に入ってきたが、「それはどうでもいい。(チームが)勝たないと駄目なので」とあっさり。3位日本ハムにはまだ5・5ゲーム差だが、逆転でのCS進出に向けて勝ちにつながる1発にこだわる。

 一方で、7月27日に森が1軍昇格してきた直後、試合前の捕手の送球練習を見ながら「ボールが若い!」と冷やかし交じりで声をかけた。ルーキーの緊張を和らげるための中村なりの気遣いだった。

 「自分の仕事ができていないですし、それでも使ってもらっているので監督(田辺代行)に結果で返したい」。勝つために打つ。それが4番だ。

 ≪ハム戦で最多8発≫中村(西)が3ラン、満塁の2発で7打点。1試合7打点は過去3度の6打点を上回る自己最多となった。満塁本塁打は11年8月10日の日本ハム戦以来で通算12本目。通算12本は江藤慎、野村、井口と並び歴代7位タイに浮上。中村は今季日本ハム戦13試合に出場して8本塁打。ロッテ戦、ヤクルト戦の各3本を大きく上回りチーム別では最も多い。

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